デイサービスってどんなところ?!|メリットや利用方法を徹底解説
デイサービスは、要介護認定を受けた人が通う通所施設です。
サービス内容は多岐にわたり、それぞれの施設ごとの特徴や強みがあります。
今回は、デイサービスの概要やメリット、そして利用方法までを徹底解説します。
家族でデイサービスの利用を検討している人や、デイサービスのサービス内容に興味がある人はぜひ参考にしてみてください。
デイサービスとは
デイサービスは施設に入居することなく、自宅から施設に通所してリハビリテーションや介護サービスを受けられます。
主に、高齢者の身体機能の維持や向上を目指して機能訓練を行い、心身の健康の維持や向上を目的としています。
通所することで外出したり、人と触れ合ったりと、高齢者の心身的な孤立や閉じこもり、認知症予防につながります。
デイサービスの主なサービス内容
デイサービスでは、日帰りで食事・排泄・入浴までの日常生活の世話をしてもらえます。
一般的なサービス内容は次のとおりです。
・送迎
・食事介助 ・入浴介助 ・機能訓練 ・レクリエ―ション |
・送迎
デイサービスは施設の車が自宅と施設を送迎してくれます。
施設の車は車いすのまま乗降できるようリフトがあり、運転手のほかに介助者がいるので身体の不自由な人でも安心して乗降できます。
・食事介助
デイサービスの利用時間は、午前9時から午後5時までなど午前中から夕方にかけての日中がメインとなるので、施設から昼食やおやつが提供されます。
食事は栄養バランスが優れており、他の利用者と会話やコミュニケーションも取れます。
・入浴介助
デイサービスでは、介護職員に介助されて入浴が出来ます。
施設によって大浴場や個室と浴室のタイプが異なりますが、大浴場に順番で利用者が入浴するのがほとんどです。
介護度が重度になるにつれて入浴が厳しくなるので、その場合は介護専用の入浴マシーンを利用します。
・機能訓練
機能訓練とは、歩いたり階段を登ったりと日常生活で行われる動作をスムーズに改善・維持するための訓練です。リハビリと間違えられがちですが、リハビリはまた別にあります。
機能訓練は、体だけではなく脳トレーニング・ラジオ体操・リズム体操・マッサージなどがあり、それぞれの介護度に合わせて行います。
・レクリエ―ション
レクリエーションは楽しむことを前提としていますが、機能訓練の一環も担っています。
たとえば、クイズや連想ゲームは脳トレ、ちぎり絵は手先の機能訓練に値します。
そのほかにお花見やファミリーレストランで食事などの外出レクリエーションや、書道・陶芸・生け花などの個別レクリエーションがあります。
デイサービスのメリット・デメリット
次に、デイサービスを利用するメリット・デメリットについて詳しく見ていきましょう。
デイサービスのメリット
・栄養バランスの取れた食事ができる
・日常生活の介助をしてもらえる
・他の利用者との交流ができる
・家の外に出られる
デイサービスの食事は栄養士が献立を立てて提供しているので、普段の食生活で栄養が偏りがちな利用者の栄養補給ができます。
また、デイサービスに通うことで家に引きこもりがちが解消され、介護士や他の利用者と交流によって精神的な安心を得られます。
デイサービスのデメリット
・費用の負担がかかる
・通所がストレスになる可能性もある
・通所できる範囲が決まっている
デイサービスの費用は、通常料金にサービス加算や介護保険対象外の料金が追加される仕組みです。介護度が高くなるにつれて利用料金も高くなり、経済的負担がかかることがデメリットでもあります。
また、利用者がスタッフや施設の雰囲気と合わないと通所がストレスになって通いたくなくなる「通所渋り」が見られることも。
デイサービスは車で30〜40分程度の距離の範囲以内が一般的な通所の範囲です。
利用者の負担にならない距離にあるデイサービスを利用するのもよいでしょう。
デイサービスがおすすめな方
デイサービスがおすすめな人は、次のとおりです。
・自分で入浴することが難しい人
・料理が出来ず、偏った食生活を送っている人
・家族が日中仕事で介護が難しい人
・家に引きこもりがちで他者との交流がない人
これらにあてはまる人は、デイサービスを検討してみることをおすすめします。
デイサービスの種類
デイサービスの種類は「特化型デイサービス」「認知症対応型デイサービス」「お泊りデイサービス」があります。
それぞれの特徴について詳しく解説していきます。
・特化型デイサービス
特化型デイサービスには、機能訓練指導員が中心となって身体機能の維持や回復のための訓練を提供する「リハビリ特化型デイサービス」があります。
リハビリ特化型デイサービスは機能訓練に重点を置いているため、食事や入浴・レクリエーションなど一般的なデイサービスのサービス提供はありません。
基本的には介護度が低い利用者が多く、午前と午後の半日単位で利用するのが特徴です。
・認知症対応型デイサービス
認知症対応型デイサービスは、認知症の人の入浴や食事介助サービスを提供する施設です。
一人ひとりの認知症の状況に合わせた機能訓練やレクリエーションを行い、認知機能が低下した利用者の人が住み慣れた地域で生活行えるよう専門的な認知症ケアを受けられる地域密着型デイサービスでもあります。
・お泊まりデイサービス
お泊りデイサービスは、日中デイサービスを利用している人がそのまま夜も施設に宿泊できるサービスです。
特別養護老人ホームの待機者対策や、ショートステイの予約がいっぱいで取れないなどの在宅介護で困窮する家族や要介護者のためにニーズが広まりました。
デイサービスを利用できる条件
デイサービスを利用できる条件として「要介護認定」の認定が必要です。
要介護認定の種類や、認定を得る方法について解説していきます。
要介護認定とは
介護サービスをどの程度の必要があるかを判断したものです。
病気の重さと要介護度の高さが必ずしも一致するとは限りません。
要介護認定の定義や種類について
要介護認定には、「要支援」と「要介護」があります。
要支援 | ・基本的には1人で生活できるものの、 部分的な介護が必要な人が利用できる ・サービスは介護サービス ・分類は要支援1~2 |
要介護 | ・運動機能、思考力、理解力の低下や、 日常生活に支障が生じ介護必須の状態 ・利用できるのは介護サービス ・分類は要介護1~5 |
要介護認定の区分は以下のとおりとなっています。
区分 | 状態 |
自立 | 日常生活に支援や見守りが必要ない |
要支援1 | 基本的にはほとんど自力で日常生活を送ることができる 一部動作において部分的な支援が必要 |
要支援2 | 筋力が衰え、歩行や立ち上がりが不安定、 介護が必要になる可能性が高い |
要介護1 | 日常生活や立ち上がり・歩行に一部介助が 必要認知機能低下が少し見られる |
要介護2 | 要介護1よりも日常生活動作にケアが必要で、 認知機能の低下が見られる |
要介護3 | 日常生活動作に全体的な介助が必要 立ち上がりや歩行には、杖・歩行器車椅子を使用している状態 認知機能が低下し、見守りも必要になる |
要介護4 | 要介護3よりも生活上のあらゆる場面で介助が必要 思考力や理解力も著しい低下が見られる |
要介護5 | 日常生活全体で介助を必要 コミュニケーションを取るのも難しい状態 |
要介護認定を受けるには
要介護認定の基準、介護保険の適用条件
要介護認定は「身体機能」「生活機能」「認知機能」「精神・行動障害」「社会生活への適応」の5項目をチェックします。
要介護認定を受けるには介護保険に加入していなければなりません。
介護保険は、要介護認定において生活の支援や介護が必要と判断された高齢者に対して要介護度に応じた介護サービスを提供するものです。
以上のことから、介護保険の被保険者であること、要介護認定調査を受け「要支援1~2」または「要介護1~5」と認定されている「65歳以上の高齢者」と「40歳から64歳までの医療保険加入者で特定疾患の患者」がデイサービスを利用できる対象者となります。
デイサービスの利用の仕方
実際にデイサービスを利用するまでの流れを以下に説明していきます。
ご利用までの進め方
①ケアプランを作成する
ケアプランは介護サービス計画ともいいます。
ケアマネージャー(介護支援専門員)に相談し、利用者や家族の悩みや希望を参考に介護サービスをどれくらい利用するかを決定し作成していきます。
②事業所の選定
実際にサービスを受けるデイサービスを選定します。
もし、気になる事業者がある場合には直接ケアマネージャーに伝えてかまいません。
デイサービスによってサービス内容や料金も異なるので、よく確認してから決定しましょう。
③契約
ケアプランの申請後、利用者とその家族、ケアマネ―ジャー、担当スタッフと顔合わせを行い、情報を共有します。合わせてサービス内容確認や送迎時間、持ち物などの最終確認を行い、契約へ進みます。
④利用開始
ケアプランに沿ってデイサービスの利用開始です。
利用中にケアプランの変更がある場合には、ケアマネ―ジャーにすぐ相談しましょう。
デイサービスを決める時のポイント
良いデイサービスを見極めるためのチェックポイントを5つ紹介します。
①施設の雰囲気
スタッフの表情・態度・言葉使いなど、対応に好感が持てるかよく観察しておきましょう
有資格者が揃っているか確認することも大切です。
また、施設内の設備や清掃が行き届いているかもチェックしておきましょう。
②送迎時間や方法を確認する
送迎ルートや送迎時間、運転手のほかにスタッフが添乗するかなどの送迎方法を良く聞いておきましょう。
③食事のメニューを確認
食事は施設内調理か外部の配食サービスか必ず確認しましょう。
味や盛り付け、温かい食事が提供されているか、糖尿病食や嚥下に対応している食事かなどの確認も行い、試食が可能であれば試食させてもらいましょう。
④入浴
デイサービスには複数の人が同時に入浴する一般浴・一人で入浴する個浴・車いすのまま入浴できるリフト入浴や寝たままでも入浴できる機械浴など、施設の設備によって入浴形態が異なります。利用者の希望や身体状況に合わせて選ぶとよいでしょう。
⑤プログラム
レクリエーションや機能訓練の内容を確認し、利用者の希望に沿っているか、個別プログラムに対応しているかなどを比較してみるのもおすすめです。
介護についてお悩みの方は真情デイサービスにご相談ください
介護生活に不安のある人や相談したいことがあれば、ぜひ真情デイサービスにお問い合わせください。